2011年3月13日日曜日

今回の福島原発の状況に接して・・・

ついに住民が放射性物質に被曝する、という事態になってしまいました。
テレビで映し出された場面を見る限りでは、深刻な放射線量ではなさそそうでしたが、このことを「想定内」として片づけられる問題では無いと思います。

鳥取に住んでいた頃の話しですが、私も「原子力発電所はいらない」と反原発運動をしていました。
放射線測定器を持って、核燃料を輸送するトラックを追いかけて、サービスエリアで停車していたトラックからどれくらい放射線が出ているのか測ったりしたこともありました。実際にトラックに近づくと、放射線測定器のメーターが上昇するのを確認し、自分の身体の中を放射線が突きぬけているんだ、と実感したのをよく覚えています。(核燃料の輸送はすごいですよ!警察官が全ての信号を青信号に操作してノンストップで走ります。テロ対策なんでしょうが・・。でも意外に、サービスエリアで停車中の時は、無警戒で、僕たちが近づいても何も言われませんでした。運転手の人に「放射線出てるか?」と声をかけられたと記憶しています。今は核テロも現実的なのであの頃のように近づけないかもしれませんが・・・)

チェルノブイリやスリーマイルでの事故についても、本や講演会などで自分なりに勉強もし、原発の危険についても、ある程度わかっていたつもりでした。でもどこかで、原発の危険の「リアルさ、現実感」が実感できずにいたのも事実でした。

原子力発電所はその後も次々と建設され、さらに今は福井県の原発銀座からわずかの場所に住むにいたり、原発の存在を苦々しく思いながらも、どこかで「大丈夫なのかもしれない」という根拠のない期待を抱いていたような気もします。

それが今回この巨大地震によって、原発が無電源状態になり、そして以前読んだ本の内容どおりに刻一刻と進行し、ついには炉心融解という事態になりました。目の前で原子力発電所を見ているわけではないですが、原発の危険をようやく今「リアル」に感じています。

それにしても、情報が遅いと感じます。
2時間以上も前の測定数値を発表するわけで、2時間も経ってしまえば、放射性物質は風で運ばれて周囲の土地や、人の上に降り注いでしまうわけです。
地震の速報は瞬時に出る世の中なのですから、測定値くらいすぐに発表できるくらいの体制を作ってほしいと思います。情報公開の遅さは、そこになにか恣意的な操作をしているのではないか、という疑念を持たせてしまいます。

友人からの転載メール、リアルタイムではいきませんが、できるだけ早く転載していこうと思います。

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