原発の空気放出 見通し立たずhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014616871000.html
3月12日 6時18分東京電力は、福島県にある福島第一原子力発電所1号機について、原子炉が入っている格納容器内の圧力が高 まっているため、容器内の空気を外部に放出する計画ですが、周辺地域で停電が続いているため、放出に向けて装置を動かすのに電気が確保できず、放出する見 通しは立っていません。東京電力は、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみられるとしています。福島県にある福島第一原発1 号機では、地震の影響で、自動で止めた原子炉を安全に冷やすことができず、原子炉が入った格納容器内の圧力が通常より高まっているとして、東京電力は、容 器内の空気を外部に放出する計画です。原子力安全・保安院によりますと、圧力は午前5時すぎまでに最大で通常の2倍の8気圧ほどに高まっています。しか し、周辺地域で停電が続いているため、放出に向けて装置を動かすのに必要な電気が確保できず、装置をすぐに自動で動かすことができないことから、実際に放 出する時間は決まっていません。また原発の運転員がいる「中央制御室」と呼ばれる部屋では、格納容器の圧力が高まっている影響で、放射線の値が通常のおよ そ100倍まで上がっているということです。原子力安全・保安院によりますと、今後、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみ られるということです。
東京電力らが3月11日22:00に行なった2号炉に対する解析に よると,24:50に燃料溶融が起こり,27:20には原子炉格納容器が設計最高圧に達する可能性があり,格納容器全体が破壊する可能性があるため,格納 容器ベント(放射性ガス排出用配管)をつかって,放射性物質を環境中に放出することを検討している.
実際には,1号炉で格納容器内の蒸気圧が通常の400kPaから設計値を超える600kPaにまで高まっており,かなりまとまった量の放射性物質を放出する危険性がある.
東京電力らによる2号炉のシミュレーション:
(実績)14:47 原子炉スクラム(RCIC[原子炉隔離時冷却系]起動)
(実績)20:30 RCIC停止(原子炉への注水昨日喪失)
(実績)22:50 水位計復活(L2:燃料上部より約3.4mの水位)
(予測)22:50 炉心露出
(予測)23:50 燃料被覆管破損
(予測)24:50 燃料熔融
(予測)27:20 原子炉格納容器設計最高圧(527.6kPa)到達
原子炉格納容器ベントにより放射性物質の放出
******
深刻な事態が進んでいるようです。
少し前に、電源車が到着し、電源が回復というニュースも
出たのですが、続いて次のような報道がなされています。
【速報】 東電福島第一原発1号機、炉内の圧力を逃がす作業検討。外部に放射能出る可能性(朝日新聞)
要するに1号機の炉心の圧力が温度が高まっているので、爆発を
ふせぐために、「圧力を逃がす」というのです。そうなると放射能が
大気中に出ます。
・・・現状では爆発をふせぐにはそれしか道がないのかもしれませんが。
NHKでも今、報道していますが、出る放射能は微量といっています。
しかし東海原発の事故をはじめ、これまでの事故で、原発サイドも
政府も、一度も事実を迅速に伝えたことはありません。
とにかく最悪でも、圧力を逃がすだけでおさまることを祈ります・・・。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
0 件のコメント:
コメントを投稿