2011年3月13日日曜日

福島第一原発(知人からのメール)③

経産省が弁放出命令、首相が7時すぎ福島原発に到着。
福島第二原発でも冷却機能が失われたと読売新聞。
第一では地震時に作業員が一人死亡、二人行方不明と朝日新聞。
原発中央制御室の放射線は通常の千倍、正門でも20倍。(1時間前の報道では8倍といってました。)
以下官邸HP。
****以下Uさんより
Uです。

みなさま。残念ながらますます深刻な事態が進行中のようです。
圧力を逃がす作業を行うにあたって、東電は「微量の放射能が出る
だけ」と言っていましたが、現在、制御室内は通常の1000倍の
放射線が発生しており、正門付近でも8倍になっています。

ただこれでとどまれば被害はまだ小さいですが、恐ろしいのは
ニュースの中で次のように報じられていることです。

「東京電力は、建屋の弁を開けて外に水蒸気を逃し、圧力を
下げる方針だが、電源系のトラブルで実施できていない。
これを受け、政府は、午前5時44分、周辺住民の避難指示範囲を
それまでの半径3キロから10キロにまで拡大した。」

電源系のトラブルで、実施できていない・・・。
つまり圧力を逃がす装置がうまく作動してないということです。
それで避難指示が半径10キロに拡大した・・・。
しかしこれはもっと広い範囲の避難指示を出すべきではないか。

これと同時に、すでに原発内で死者が出ていることが報道されて
います。放射線で亡くなったのではなく、地震直後からクレーン室に
閉じこめられていたためというのですが、それからすると、電源
トラブルにとどまらず、地震で原発内にいろいろなダメージが
発生していると思われます。それで機器がうまく作動しなくなっている。
中で重傷を負っている作業員を助けられなかった状態なのですから。

ちなみにこの方は、耐震工事をされている最中に、地震に遭われた
そうです・・・。

このほか、米軍が急遽、航空機で冷却剤を届けたなどという報道も
ありますが、ともあれ今は、どのような手段を使ってでも、大惨事を
止めることが最優先です。

せめて念を送り続け、ウオッチを続けます。

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海江田経済産業相は12日午前3時過ぎ、経産省内で記者会見し、東京電力が、地震で自動停止した福島第一原子力発電所の格納容器内の圧力が異常上昇したため、放射性物質を含む蒸気を建屋外部に放出し、圧力を下げる措置を行うと発表した。
海江田経産相は「容器内の放射性物質は微量とみられる。海側への風向きの時に放出すれば、避難したり屋内待機している住民の安全は保たれている」とし、住民には落ち着いて対処するよう求めた。

この後、東京電力が記者会見し、格納容器内の蒸気を、高さ120メートル排気筒を通じて屋外に放出するのは1~3号機が対象になりうることを明らかにした。1号機の格納容器の圧力は、設計値の1・5倍に異常上昇したとみられる。放出の時期、順序は未定。
経産省原子力保安院によると、1号機の格納容器が上昇したのは、原子炉圧力容器から蒸気が漏れ出したためとみられる。
2011年3月12日04時01分 読売新聞)

東日本巨大地震で自動停止した東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の正門前で、放射線量が通常時の約8倍、1号機の中央制御室では、同約1000倍に達していることがわかった。
経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長が12日午前6時過ぎ、記者会会見して明らかにした。

制御室の線量は毎時150マイクロ・シーベルト。そこに1時間いた場合の線量は、胃のレントゲン検診の約4分の1程度に当たる。
同原発1号機では、格納容器内(建屋)の圧力が異常に上昇し、同日午前6時現在、設計値の約2倍に達している。経済産業省原子力安全・保安院によ ると、この圧力の異常上昇は、圧力容器(原子炉)から放射性物質を含んだ水蒸気が建屋内に漏れたことで起きていると見られる。圧力の高まった水蒸気が建屋 から漏れ出し、施設外建屋外の放射能レベルを上げている可能性が高い。

東京電力は、建屋の弁を開けて外に水蒸気を逃し、圧力を下げる方針だが、電源系のトラブルで実施できていない。
これを受け、政府は、午前5時44分、周辺住民の避難指示範囲をそれまでの半径3キロから10キロにまで拡大した。
2011年3月12日07時10分 読売新聞)

東京電力は12日午前福島第二原子力発電所1、2、4号機で、原子炉を収納し、原子炉を水で冷やす格納容器の圧力抑制室の温度が水が沸騰する100度を超え、冷却機能が喪失したと発表した。

緊急事態として、東電は、同日午前5時22分、原子力災害対策特別措置法15条に基づき国に通報した。
2011年3月12日08時04分 読売新聞)

福島第二原発で作業員1人死亡 第一では2人が不明

2011年3月12日8時0分 朝日新聞
東京電力は12日未明、地震の発生直後に福島県の福島第二原発で協力会社の作業員が死亡し、第一原発で社員2人が行方不明になっている、と発表した。
死亡したのは国勇(こくゆう)工業(同県相馬市)の男性作業員(54)。東電によるとハヤカワオサムさんで、詳細を確認している。クレーンを使って第二 原発の排気筒の耐震工事をしており、地震後にクレーンの操縦室に閉じこめられていたという。別の作業員が、頭部から血を流しているのを発見した。脈や呼吸 は確認できなかったという。
行方不明の2人は、いずれも第一原発第一運転管理部の社員で小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)。第一原発4号機から蒸気を受けて電気をおこすタービン(羽根車)の建屋にいたらしい。



転送者付記:発信者のUさんは原子力の研究者でも技術者でもなく、在野の個人で主に東南海地震における浜岡原 発の事故予測などについて自分で学習されてきた方です。ですので技術者なら断定しないような予想や予測もときには混じるかもしれませんが、それを差し引い ても私は有意義だと思ってみなさんに転送しています。そのあたりはお含みおきください。本当をいえば、Uさんのやってるようなことをメディアがちゃんとや るべきだと思います。原子力の専門家の解説としては、原子力資料情報室(脱原発を目指すNGO)の記者会見をお勧めします。原子炉設計者などによる見解が 逐次発表されています。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/

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