2011年3月13日日曜日

福島第一原発(知人からのメール)⑪

「椋川とは関係のない」内容かもしれませんが、椋川も福井県にある原子力発電所から十数キロしか離れていません。 もちろん福島以外の原子力発電所で同じ現象が今すぐ起こるわけではありませんが、「原子力発電所とともに暮らす」ということは、今回の同じリスク を負いながら生活を続ける、ということをやはり私たちは知るべきだと思いました。
以下転送文

***
Uです。
続報です。さきほど、枝野官房長官の会見が行われ、
爆発は、原子炉格納容器の爆発ではないこと、大量の放射能の飛散は
起こっていないことが明らかにされました。
これは事実だと思います。最悪の状態はまだ起こっていないということです。
とりあえずは良かった!本当に良かった!
ではどうして爆発が起こったのか。何らかの要因で発生した水素が、
格納容器と建屋の間にたまり、それが爆発したようです。
そのため、建屋が内側から粉々になりましたが、原子炉格納容器は
破壊されずに残ったとのことです。
このため、その後の放射能の計測でも数値は上がっていません。
爆発のときに生じた煙の中に、放射能が混じっていたことは間違いない
ですが、少なくとも、広大な地域が壊滅するほどのものではありません。
この時間、同時に原子力情報室の会見も行われ、東芝で格納容器を
設計していた後藤正志さんが説明をおこなって下さいましたが、そこでも
可能性として、格納容器の外での水素爆発の可能性を語られていました。
なのでこの点からもこの情報は信ぴょう性があります。
(ちなみに、格納容器内は、水素爆発が起こりにくいように、窒素を
封入してあるとのことです)
ただし問題はその後の対処です。枝野長官は、依然、冷却装置が回復しない
ため、原子炉格納容器内を、海水で満たす非常措置をとると発表しました。
その場合、原子炉格納容器の中だけを海水で満たすのか、それとも、
その中にある原子炉の中も海水で満たすのか今一つ分かりませんが、
ともあれ水浸しにすることで、燃料の過熱を抑えるというのです。
つまり燃料の一部がとけてしまい、冷やすことができない事態はいまだ
継続中だということです。
これに対して後藤さんは、海水で水浸しにするのは、確かに最後の手段として
考えられてきたことだが、設計的に想定されていることではなく、そのための
取水口などないこと。そのため「ありとあらゆる手段を駆使して」注水することに
なると語っていました。それ以外、打つ手がまったくないが故の、想定外の
最後の一手であり、設計上の破たんの上の行為だといいます。
これが成功することを祈るしかありません。本当にこれでおさまって欲しい。
しかし同時に、おさまらないときに備えて、(まだ格納容器が破られていないことを
付け加えた上で)、放射能が発生した場合の対処を多くの人々で共有する
ことは進めた方がいいと思います。もちろん逃げられる人は少しでも遠くに
逃げた方がいいです。特に近場の人は、今なら放射能がそれほど出ていない
ので、退避に有利です。

さらに情報ウォッチを続けます。

転送者付記:発信者のUさんは原子力の研究者でも技術者でもなく、在野の個人で主に東南海地震における浜岡原 発の事故予測などについて自分で学習されてきた方です。ですので技術者なら断定しないような予想や予測もときには混じるかもしれませんが、それを差し引い ても私は有意義だと思ってみなさんに転送しています。そのあたりはお含みおきください。本当をいえば、Uさんのやってるようなことをメディアがちゃんとや るべきだと思います。原子力の専門家の解説としては、原子力資料情報室(脱原発を目指すNGO)の記者会見をお勧めします。原子炉設計者などによる見解が 逐次発表されています。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/

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