2016年6月19日日曜日

子どもを信じる覚悟

静岡県富士市で冒険遊び場をされている渡部達也さん・美樹さんのお話を聞くことができました。
http://www.h6.dion.ne.jp/~playpark/
https://www.facebook.com/taccyannmickey.yumemachinet?fref=ts

冒険遊び場、ということで自然の中で「のびのび遊ぶ」というお話かと思いきや、「子どもの貧困」や「いじめ」「生きづらい子どもたち」のお話し。渡部さんの冒険遊び場は「遊び場」というよりも「居場所」的な意味合いが大きいのだと感じました。
私もこのような居場所をつくりたいと思っている人間として、すごく共感したのが「子どもを信じる」という覚悟です。
少子化の影響で子どもの数が減った結果、大人たちは子どもたちを”コントロール”しやすくなっていると思います。”管理しやすい”といったほうがわかりやすいかもしれません。何しろ子供たちだけで勝手に姿をくらまして遊びに行ってしまう、ということが極端に減っているからです。子どもが巻き込まれる犯罪も多くなり、治安上の問題から子どもを塾やスポ少、お稽古事などに通わせているという事情もあるでしょうが、要はそうやって子どもたちの時間を”コントロール”しているわけです。
その影響があるのか無いのかわかりませんが、学校の先生や親ですら信じることができない子どもが増えている、と言われる昨今。
渡部さんのように覚悟を決めて子どもを信じてとことん付き合う大人の存在はとても貴重だと思いました。
高島でもそんな場所をぜひ作りたいですね(^^)/


2016年3月9日水曜日

恩返し

今日は一人の若者が我が家に泊まっている。
なんでも名古屋から鳥取の境港まで原付で移動しようとしているらしい。
本当はもっと走っているはずなのだが、今朝からの寒さで、低体温になってしまい、今津のガソリンスタンドでヘルプ。そのスタンドで働いている友人から連絡があり、彼を一晩泊めてあげることになった。
聞けば、専門学校に通っていたが、卒業まであと一年ということろでお金が無くなり、1年間休学して仕事をして学費を貯めて、この春から復学するのだそうだ。1年間仕事をした名古屋から、学校のある福岡まで移動する途中なのである。なかなかの苦学生だ。
境港まで320キロ。金曜日の朝までにつけば、境港から福岡まで移動するトラックに原付ごと乗せてもらえるらしい。
それにしてもこの寒い時に320キロを走るのは、かなり危険だ。途中にはきつい峠がいくつも控えている。僕も大学生のときに原付で京都~米子を1往復したが、暖かい季節だったにも関わらず相当に苦しかったのをよく覚えている。
親父が米子に住んでいるので「彼に何かアクシデントが起こったら電話かけるように言っても良いか?」と親父にお願いしたら、すぐに「もちろん!遠慮なく電話するように言ってくれ。夕食一緒に食べてもいいな」と即答。さすが俺のオヤジだ(笑)
それにしても、こうやって人の世話になることは大切だと思う。迷惑をかけている、と言ってしまえば身もふたもないが、他人に親切にしてもらえた経験があるからこそ、他人に親切にできるのだと思う。僕もたくさんの人に迷惑をかけ、そして親切にしてもらってきた。今日はその人たちに少しだけ恩返しができた。

2016年3月2日水曜日

糀のお師匠さんに恩返し

この冬、縁あって糀づくりを始めました。Iターン若者の井上君と試行錯誤を繰り返し、お師匠さんに何度も糀をみて頂いて「お前さんの糀を買わしてもらうわ」と言っていただけるくらいのものはできるようになってきています。
この糀を使って椋川の特産品づくりをしていこうと考えていますが、糀づくりの技術は高島の人にも広く共有したいと思っています。糀づくりの技術自体は特別なものではなく、昔の農家ではそれぞれ行われていたものだからです。「発酵のまち高島」でも昔ながらの手づくりの糀屋さんはとても少なくなってしまいました。「発酵のまち」のすそ野を広げるためにも手づくり糀の技術を役立てたらと思っています。
幸い、お師匠さんもそういう考えに賛同してくださっています。お師匠さんの糀が広がっていって、美味しい糀の料理があちこちで生まれるとお師匠さんに恩返しになるのかなぁ、って思っています。

2016年2月4日木曜日

糀を育てながら思う事②


~情報がリアルタイムに細かくわかることによって・・・
糀の温度を測るのに最初は普通の温度計を使っていましたが、温度管理している室をいちいち開いてみなければならなかったので、デジタルの温度計を買いました。温度センサーはコードの先についているので、室を空けることなく、しかも0.1度刻みで計測してくれる優れものです。これが1000円ちょっとで買えるのですから、お手軽です。これで室の中の温度はもちろん、室の中の袋に入っている糀の温度までリアルタイムでわかるので、作業のタイミングの判断がやりやすくなります。
一見いいことずくめのようですが、これが意外にそうではないこともありました。
①いつでも温度を把握できるので、神経質になってしまう
例えば、室を空けて作業をして、作業が終わり、室を閉めます。すると外気の温度が流れ込んできているので当然しばらくは温度が下がっていきます。本当は上がらないといけないのに・・・。ちゃんと温度が上がっていくか心配になって、温度が下げ止まるまで見届けなくては気持ちが収まりません。温度計の表示をじっと見つめてしまう時間が増えてしまいました。
こちらの意図と違う温度変化までわかってしまうので、そういう情報をキャッチすると不安になってしまうのです。
②わかった気になる
糀を育てるには、温度や時間だけでなく、香りや味、色なども手入れ作業をするタイミングの判断材料になります。でも温度の変化を詳細に、しかもリアルタイムで知ることができてしまうことによって、その情報だけで糀の状態を「わかった」気になってしまいがちです。
①も②も経験を積んでいくと、デジタル温度計の数字だけで一喜一憂するようなこともなくなっていくと思います。
何しろ糀は3日でできあがるので、短時間のうちに経験を積むことができます。実際、私も少しは糀の気持ちがわかるようになってきて上に書いたようなことはなくなってきつつあります。
話は変わりますが、この話って子育ての悩みとよく似ているような気がしますよね。

2016年2月1日月曜日

糀を育てながら思う事①


糀の面倒をみていると、赤ちゃんの面倒をみているかのような気持ちになります。
糀は主に温度で状態をみるのですが、この温度の上下で「ほっ」としたり、心配になったりします。上がり過ぎると品質が悪くなるし、下がり過ぎると発酵が進まないからです。
例えば、糀造りの工程に「種切り」という作業があります。
蒸した米を35度くらいまで冷まして種糀をまくという作業です。蒸し米の温度が高すぎると糀菌が死んでしまうし、逆に低くし過ぎると米の温度を上げるのが大変で発酵がうまく進みません。
温度計で時々確認しながら、蒸し米をひろげて温度を下げていきます。そして目標の温度近くになると、種糀をまいて蒸し米と混ぜ合わせ、袋に入れて室の中に入れます。袋の中には温度計が仕込んであって、しばらく様子を見ていると、温度がさらに下がるのですが、時に想定温度よりも下がることがあります。こうなると今度は慌てて室の温度を上げたり、袋の毛布を包み直したりして糀の温度を上げようとします。
さっきまでとは真逆のことで心配して、まさに右往左往している自分に気が付いて滑稽な気持ちになります。
恐らく経験を積んでいくと、こういうことは無くなっていくのでしょうが、この慌てぶりが初めての赤ちゃんの世話をしている時と似ているなぁ、と思うのです。
おっと、夜中の1時近くですが、今から糀の温度を見に行ってきます(笑)
これだから糀造りが面白いんですよね~♪