2011年3月13日日曜日

福島第一原発(知人からのメール)⑧

Uです。

Aさん

有効な情報をありがとうございます!
福島原発方面にお知り合いのある方、ぜひこれをお伝え下さい。
原子力事故が起こったら
これまでもそうでしたが、政府はどこまでも原発の危険性を小さく
伝えようとするため、最悪の場合の対処法をまったく伝えようとしません。それどころか、なぜ屋内避難が必要なのかすら十分に語られて
いません。その点で最悪の場合の対処方法を伝えるのは重要だと
思います。


みなさん。
かなり事態の危険度が増しました。
すでにさきほどから福島第一原発1号機において、冷却水の水位が
下がり、燃料棒の一部が露出してしまったことが報道されていました。
90センチほどです。

ところがこれに続いて、福島原発の敷地内で、セシウムが検出
されたという報道がたった今、なされました。
これは炉心にある燃料棒が溶け出したことを表すものです。
つまり制御出来ない核分裂が怒り出しているということであり、
メルトダウン(炉心溶解)が部分的に始まりだしているという
ことです。

また続いて、燃料棒の被覆管が溶けているという報道も
なされました。この液化した物質は冷却水と反応すると
水素を発生するので、水素爆発の可能性も生じていると
いうこことです。本当にどんどん危機のレベルが上がっています。

(なお(1)でメルトダウンは、炉心を破ることのように書いてしまい
ましたが、あくまで燃料が崩壊し、溶けて固まって、暴走が開始
することです。それは水蒸気爆発などの引き金になることが、
原子炉を突き破って大気中にすべてが出てしまうのは、
メルトダウンのもう一つ先の現象です)

これらの事態に対して、
経済産業省の原子力保安院は「1号機で核燃料の一部が
溶け出たとみている」と発表し、「被覆管の一部も溶けたようだ」
と語っています。

また少し前の情報ですが、圧力を逃がすための弁は二つあり、
その内の一つをあけたところ、あまりに放射線が強く、作業員が
深刻に被曝するために、二つ目の弁がまだあけられず、まだ圧力を
逃がす作業が出来ていないそうです。

つまり炉心の圧力はいまなお高まりつつあり、弁をあけたときに
高い圧力で、放射能を含む水蒸気が出てくることになります。
しかも燃料の一部が溶けているので、セシウムをはじめ
さまざまな放射性物質が出てくる可能性があります。

この他、次のようなニュースが流れています。
7時40分の段階で、第一原発正門前の放射線量は、通常の
73倍。セシウムまで出ている今の状態はどうなのでしょうか・・・。


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福島第1原発・正門付近の放射線量、午前8時前に73倍に激増

2011.3.12 10:20 産経ニュース
原子力安全・保安院は12日、福島第1原発正門付近の放射線量が同日午前7時40分現在で通常時の約73倍に当たる5・1マイクロシーベルト時だったと発表した。前回の発表では通常の約8倍で、放射線量は急激に増加している。

東電幹部「燃料が損傷の可能性」 福島第1原発1号機

2011.3.12 12:33 産経ニュース
東京電力幹部は12日、記者会見し、福島第1原発1号機の燃料が損傷している可能性があるとの見方を明らかにした。同社では「想定し得なかった被害」としている。
高橋毅原子力運営管理部長は、原子炉内の水位が燃料の上部先端から約50センチ低いとし、「燃料は過熱のおそれがあり、損傷の可能性も否定できない」と述べた。ただ冷却水の補給をしており「小康状態を保っている」とした。
災害の規模については「マグニチュード8を超え、津波があることは想定していなかった」と述べた。


転送者付記:発信者のUさんは原子力の研究者でも技術者でもなく、在野の個人で主に東南海地震における浜岡原 発の事故予測などについて自分で学習されてきた方です。ですので技術者なら断定しないような予想や予測もときには混じるかもしれませんが、それを差し引い ても私は有意義だと思ってみなさんに転送しています。そのあたりはお含みおきください。本当をいえば、Uさんのやってるようなことをメディアがちゃんとや るべきだと思います。原子力の専門家の解説としては、原子力資料情報室(脱原発を目指すNGO)の記者会見をお勧めします。原子炉設計者などによる見解が 逐次発表されています。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/

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