2011年3月28日月曜日
もはや「感謝する」という言葉を使えません。。
プルトニウムの分析してなかったの??
2011年3月24日木曜日
放射能漏れに対する個人対策の指針
アクセスの集中を防ぐため、文部科学省ホームページほか、下記にも情報を掲載しておりますので、ご覧ください。
http://eq.yahoo.co.jp/
http://eq.sakura.ne.jp/
http://eq.wide.ad.jp/
=== 転載自由(source code をそのままコピーして下さい) ===
放射能に関して、 放射線医学総合研究所(事故対策本部に加わった組織)を
という談話を発表していますが、残念ながら、どの組織も 『どこまで放射線レベルが
そこで、少々荒っぽいですが、行動指針を概算してみました。科学的に厳密な
先ず第一に、刻々と変化する放射能に対してどう判断するかです。色々な
という事になります。しかしながら、この値になって行動すると云う事はパニックを
(2) 居住地近くで100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、
第2に、妊婦に関する特別な考慮です。事故対策本部の放射線医学総合
(3) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地
(4) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地
となります。
第3に、距離との関係です。チェルノブイリで問題になったのは事故現場からの
地表と違って上空100mを越えると風は安定的にかなりの速さで吹いています。
ここで風向きをどう知るかが問題になります。要領は花粉予想や煤煙予想と
ノルーウェー気象研究所(http://transport.nilu.no/products/fukushima)
が出していて、例えば地表のどこにダストが届くかは これ です。
もちろん、予報と実際の値は得てして違います。ですから、実際の地上での
さて、では福島原発での放射能の値がどれだけ上がったら室内退避を
(5) もしも原発の近くで50ミリSv/時を越えたら風下100km以内
(6) もしも原発の場所で急に5ミリSv/時以上の変動が見られたら、
最期に、気象庁と原子力保安院への提言です。原発サイトの回りでの
(b) ダストと風の垂直分布と知る為に、気象ゾンデに放射能モニターを
これらの情報があるだけで、放射性ダストの行き先の予測が非常に
written 2011-3-18
revised 3-19: (1)と(2)を追加
revised 3-21: (5)と(6)とラストを追加、放射性ダストの流れの予報サイトを追加、
山内正敏
スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)
(日本の研究者が研究室と学会(被災地の研究室)の復旧で手一杯の
===========================================
Sv = Q x Gy
で大抵は Q=1 です。但し、ソースの近く(原子炉の近くとか、放射性ダスト
2011年3月20日日曜日
「醤油造り」のワークショップに参加してきました。
原発事故対応マニュアル
http://jsa-t.jp/local/fukuoka/genpatsujiko1989.pdf
事故地の近隣の方で今関心が高いと思われる防護対策は42ページからです.絶版になっていますが,緊急出版のオファーがあるとのことです.放射能,放射線に対しては「正しく恐がる」ことが大事だと思います.
***
2011年3月19日土曜日
公表された放射線量をグラフ化したものが公表されています
資料として重要です。
美浜の会のホームページで、東電、保安院、文科省、福島県、茨城県等が公表している放射線量につ
いて、グラフ化しされたものが公表されています。
100km圏でも、異常な高線量状態が続いていることがわかります。一時的なピークではなく、定常的にレベルが高いことが問題です。また、福島第一の周辺線量にも3つのピークがあります。最初のピークがサプレッションプールの損壊の時です。この辺りから事態が容易ならざる様相を呈し始め たのが線量からも読み取れるかと思います。
下記サイトで確認されるといいと思います。
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/monitoring/fukushima_monitoring.
フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)が、独自に行った福島原発からの放出放 射能の大気中拡散シミュレーションの結果(3月12日~20日の1時間ごと。セシウム137をトレーサーとしたもの)を公表しています: http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_dispersion_rejets_17mars.aspx
(チェルノブイリ原発事故のさいの発電所直近の値は100,000 Bq/m3、 ウクライナ、ベラルーシでは100 à 1000 Bq/m3だったとしていま す。)
同時に、この放射能放出の間、防護措置が取られなかった場合に1年間に甲状腺に受ける被曝線量のシミュレーション結果も公表されています: http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_doses_corps_thyroide_17mars.aspx
東京電力で配られた、原発上空を撮影した動画です。とっても、なまなましい!
http://bit.ly/eOc5d3
内部被曝について
2011年3月18日金曜日
関西の自治体からの住宅支援など
≪関西広域連合は構成府県と協働して、特に被害の大きな福島県、岩手県、宮城県に対し、主として京都府と滋賀県は福島県、大阪府と和歌山県は岩手県、兵庫県と徳島県と鳥取県は宮城県を中心に支援する。併せて、福井県、三重県、奈良県、政令市などにも協力を求めていく。なお、各被災県に関西広域連合の現地連絡所を開設し、被災地のニーズを的確に把握し情報を広域連合に集約することにより、以後の支援内容について協議のうえ構成府県で効果的な支援を行う。≫
電話:078(230)8460(土・日・祝日を除く午前9時から午後5時30分まで)
「原発」を知ることこそが、福島原発に立ち向かっておられる人への敬意につながると思います
2011年3月17日木曜日
白い蒸気の発生が減った・・・
2011年3月16日水曜日
「健康に問題のない放射線量、だが外出は控えるように」という説明にモヤモヤしませんか?
地震発生時に福島原発で作業をしていた人の証言
毎日新聞webページの特集記事
名古屋大教授・量子工学専攻、井口哲夫さん
元原子炉設計技術者の科学ライター・田中三彦さん
近畿大原子力研究所長・伊藤哲夫さん
ノンフィクション作家・広瀬隆さん
原子力発電所で現場監督をされていた方の証言
≪私は原発反対運動家ではありません。二十年間、
原発事故に備えて常備しておくもの
原発事故に備えて常備しておくもの
http://tabemono.info/report/image/ns127_genpathu.jpg
深刻な原発事故のときの対処法(浜岡原発での大事故を想定)
http://www.lohasworld.jp/yomimono/atomdez2.html
放射線モニタリングサイト
http://www.geocities.jp/atom_moni/
雲の動向を見れるヤフーサイト
http://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/
上記ホームページに詳しく載っていますが、開く余裕のない方に、簡単にまとめたものはこちらです。
■窓を閉め、隙間を目張りして家屋を気密にする。換気扇・エアコンの使用も厳禁、通気口をふさぐ。
■ヨウ素剤を早めに服用する。
■放射能雲に巻き込まれているときとその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。電気が使えれば空気清浄器も有効。ただし、集塵機に放射能がたまる。
■ありとあらゆる容器に飲料水を溜める。保存食をできるだけ多く確保する。放射能雲が到着したあとは井戸水や水道の水を飲まない。性能の良い浄水器はある程度有効だが、これも浄水器自体に放射能が蓄積する。
■放射能雲に巻き込まれている間は外出は控える。やむを得ないときには雨合羽等で装備して外出する。帰宅の際は衣服を着替え脱いだものは屋外に廃棄する。
■雨や雪が降っているときは特別な注意が必要。雨や雪は放射能微粒子をため込むため、非常にリスクが高くなる。雨や雪のときは外出しない。
ヨウ素剤は薬局で手に入りますが、取り寄せになることが多いようです。昆布に豊富に含まれているため、とろろ昆布、昆布のおだしの料理、酢昆布、昆布茶などを適量飲食することも軽減策にはなります。ただし、食べ過ぎは塩分のとりすぎや、胃の中でふくらんでしまうなどありますので、通常の範囲内でこまめに継続して摂取してください。ヨウ素は甲状腺ガンの発生を防ぎますが、若ければ若いほどガンの発生率が高く、またヨウ素の効果も発揮されます。まずは乳幼児から、子ども、青少年、若者の順に優先してください。40歳以上では効果は認められないそうです。昆布には劣りますが、ワカメなどにも含まれています。
また、停電などで確認できなくなる可能性もありますので、必要と思われる方は各ページをプリントアウトもしくは書き写すなどしておくとよいと思います。
屋内待避は約一週間は続くと想定して準備してください。そのため、特に水の確保はしっかりと行ってください。被曝は内部被曝の方が人体への影響が大きいです。汚染された水の摂取は命取りになります。
高知県庁が被災者の受け入れ準備と義援金・支援物資の受付を始めました。個人が持ち込む少量の物資を県庁で仕分けし、効率よく被災地に送る準備を進めています。私も木曜日に委員会で県庁へ行くので、義援金を持って行きたいと思います。うちには送れるような物資はないですが、せめてささやかにでも。
高知県による被災地支援の詳細は県庁ホームページから。
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111301/h22-koho-shien.html
2011年3月15日火曜日
原子力資料情報室からのメッセージ
***
― 原子力資料情報室からのメッセージ ―
2011年3月15日
1 福島第一原発及び同第二原発の今回の事故は、原発の設計条件においては考えられていない想定外の過酷事故であり、極めて深刻な事態が続いています。
2 この影響を避けるためには、原発から距離を置くのが最も有効な手段です。可能であれば、福島原発から、できるだけ遠くへ離れることがベストです。移動できない方は、建物の中に入って、外気に極力触れないでください。雨には絶対に当たらないように気をつけてください。
3 「何キロまで離れれば安全か」について判断することは容易ではありません。この判断のためには、放射能レベルと気象条件についての正確な情報が必要であ り、さらに、今後何が起こりうるかについての的確な予測が必要だからです。これまでの政府・東京電力の情報提供は極めて不十分であり、この判断のために必 要な情報を、正確かつ迅速に提供するべきです。
4 現時点で、私たちが把握している事実は以下のとおりです。
(1) 福島第一原 発2号機は、核燃料の冷却能力が十分でなく、核燃料が長時間にわたって露出している状態です。格納容器からは、数日前から、圧力を低下させるため、放射性 物質を含む蒸気を放出しており、加えて、放射性物質を閉じ込める最後の砦である格納容器の一部である圧力抑制室(サプレッションプール)が一部損傷を受け たため、これによって、さらに放射性物質が放出されています。今後も、炉水位の低下及び格納容器の損傷によって、さらに多量の放射性物質が放出される可能 性があります。
(2) 福島第一原発1号機及び3号機でも、核燃料の冷却能力が十分でなく、格納容器からは、数日前から、圧力を低下させるため、放射性物質を含む蒸気が放出されております。現在、海水注入がされていますが、2号機と同様の事態に至る可能性があります。
(3) 福島第一原発4号機~6号機は、地震時には定期点検中で運転されていなかったにもかかわらず、同4号機では使用済み核燃料プールが水位低下したことに よって水素爆発が発生したとされています。この事実は、4号機~6号機の安全も、絶対のものではないことを示しています。
(4) 福島第 二原発1号機~4号機も、冷却能力の不足が懸念されていました。東京電力の発表では、4基とも冷温停止(100℃以下)で外部電源も確保されているとのこ とでありますが、一部温度が上昇したとの発表もあります。今後も長期間継続して冷却しなければならず、注意深く監視していく必要があります。
(5) 福島第一原発は6基の、同第二原発は4基の原発が隣接しており、1基の原発に発生した事故が、他の原発に影響を及ぼす可能性が高く、今後、事態がさらにより深刻なものになる可能性もあります。
原子力資料情報室
〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
TEL.03-3357-3800 FAX.03-3357-3801
「根拠のある」「正しい」数字とは?
2011年3月14日月曜日
自治体のガイガーカウンタ測定情報
北海道 http://www.genshi.pref.
青森県 http://gensiryoku.pref.aomori.
茨城 http://www.houshasen-pref-
新潟県 http://www.k4.dion.ne.jp/~
江東区 http://www.ustream.tv/channel/
日野市 http://park18.wakwak.com/~
静岡 http://www.hoshasen.pref.
福島原発の状況について
福島第一原発(知人からのメール)⑰
続報です。福島第一原発3号機、極めて深刻な状況です。
・・・こうした情報を出し続けること、受け続けること自身、なんとも
苦痛ですが、今はひたすら被害が最小限にとどまること、また
そうでない場合に、この情報がどこかで誰かの役に立つことを
ひたすら祈って、発信を続けます。
さきほど、午後8時ごろでしょうか。首相と、枝野官房長官の
会見が行われ、枝野長官より、福島第一原発3号機のその後の
情報が出されました。
それによると、さきほども書いたように、原子炉に海水の注入を
行って、水位の上昇に努めているのですが、しかしやってもやっても
水位が上がらない状態が続いているそうです。
真水の注入を止めたのは、ポンプなどにトラブルが生じたためで、
それに海水がとって代えられたのですが、そもそも海水を注入する
のは想定外で用意がなされていません。
そのため消防系統を使って注水しているようですが、しかしそもそも
原子炉内や非常に高圧になっています。(60気圧以上)これは
循環する水がより熱を奪えるように、沸騰点をあげるためなどです。
このため水温は300度ぐらいに達するのですが、消防ポンプは
こうした圧力に抗して水を入れることは当然にも想定していません
このため、水が十分に入っていってないことが考えられます。
だた実体はよく分からない。僕が分からないだけではなく、現場でも
よく分からないようです。そもそもこうした事故のとき、想定外の
ことが続くので、計器なども故障しがちだそうです。
そのため作業をしている方々は、内部で起こっていることを推論
しながら、作業を続ける以外ない状態にあるようです。極めて困難
な状態です。
もう一つ枝野長官によって明らかにされたのは、蒸気を逃がす
ベントにもまた故障が生じているという事実です。もちろん原因は
よく分からない。炉内圧力は再びあがり危険が増しています。
こうした状態に対して、夕方に原子力資料情報室の2回目の
記者会見がありました。ここでも後藤政志さんが詳しい説明を
して下さいましたが、そこで強調されたのは水素爆発の恐れでした。
これが政府が可能性を指摘している建屋上部での爆発の可能性
ではありません。そもそも水素は、高温によって燃料被覆管の
ジルコニウムが溶け出し、これと水が反応して出てくるものです。
これと酸素が出会い、火花があると爆発に至りますが、実は
スリーマイル島事故での経験の中で、炉内には窒素が封入され、
水素が発生しても爆発にいたらない工夫がなされているといいます。
ところが、炉内の圧力を逃がすために、ベントを開けていますから、
このとき発生した水素ガスとともに窒素もまた炉外に出てしまって
います。どれぐらいの割合かはもちろん分かりません。
その後に、再度、水位が下がり、燃料の一部が溶けた可能性が
あり、再び炉内に水素が発生している可能性があるのですが、
今度はその爆発を抑える窒素が抜けている可能性があります。
そうなると炉内で水素爆発が起こる恐れが生じていることになる。
もちろん、どれだけの水素が発生しているのか、どれだけの窒素が
抜けてしまったのかは測りようのないことです。
このため現在、3号機は建屋上部だけでなく、炉内での水素爆発の
リスクも抱えていることになります。本当に恐ろしい。そんなことに
ならないことを祈るばかりです。
さらにさきほど入った情報では、福島第一原発1号機でも水位が
下がっているそうです。これもどうしてだか分からない。どこからか
漏れているのかもしれない。その場合は放射能も漏れています。
さらにさらに、なんとか冷却装置が働いていた2号機までもが
水位が下がりだし、炉内の圧力が上がりだしたそうです。とうとう
冷却装置がダウンしたのです。このため2号機もベントを開けるという。
これらのために今、福島第一原発は1号機、2号機、3号機の
3つの炉が危機に瀕しています。本当に余談を許さない状態です。
・・・ともあれウォッチを続けます。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
2011年3月13日日曜日
今回の福島原発の状況に接して・・・
福島第一原発(知人からのメール)⑯
以下のリンク先で見られます。ぜひみてください。
http://www.cnic.jp/modules/news/
地震発生当日11日の19時半頃に朝日新聞のネット版に以下の記事(「福島第一原発で炉心緊急冷却装置停止の可能性 溶融危惧」)
が出ました。
ぼくは原発のことはド素人ですが、それでもこれはかなり重大なことではないかと思い、知人たちに更なる情報を尋ねました。
しばらくして是永さんがブログに載せてくれた一連のメールを、主にUさんからもらうようになったということです。
知人のUさんもいわゆる専門家ではありませんが、自分なりに(原発反対の立場から)勉強してきた人です。
Uさんの技術説明や予断には誤りが含まれることもあるかもしれませんが、それでも大事に至る前に最低限の知識と心構えをしておくには有益だと思います。
本来はテレビラジオがあらゆる専門家を招いて、今起こっていることの説明と今後どういう事態が予想されるか、その最悪を含めて的確で十分な情報を提供して、被災者視聴者を安心させるべきです。
しかしずっとNHKなどを聞いていましたが、「まだ大丈夫」「まだ大丈夫」という論調を繰り返すうちに事態が進展しゆき、これはパニックを恐れるあまりに後手後手になっている感が強まっていきました。
しかし、大丈夫といい続けて情報を公開せず、いざ最悪の状態になったときにいきなりそれを公表しても、むしろ逆にパニックを招くのではないかと思います。
さすがに爆発のあとは新聞各社も踏み込んだ報道になってきていると思いますが。
昨夜8時に原子炉を設計した技術者も交えたNGO主催の記者会見が行われました。今日も予定されているようです。
以下のリンク先で見られます。ぜひみてください。
http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第1の1号基は海水注入をやっているようですが、他にも1号基を後追いしている炉がいくつかあるようです。
いずれにしてもIAEAが深刻な懸念を表明しているように、事態は予断を許しません。
****
福島第一原発で炉心緊急冷却装置停止の可能性 溶融危惧
経済産業省の原子力安全・保安院によると、11日午後4時すぎ、東京電力から福島第一原子力発電所の1、2号機で、炉心を冷やす緊急炉心冷却シ ステム(ECCS)が動かなくなった可能性があるという連絡が入った。炉心が十分に冷却できない状態が続くと、炉心溶融など極めて危険な状態になる恐れが ある。
保安院によると、地震で原子炉は停止し、核反応は停止した。だが、核燃料の熱が出続けているため、炉心に水を入れて冷やす必要がある。炉心に残る蒸気で注水する隔離時冷却装置は動いているが、本来なら、炉心を冷やす最後の手段であるECCSも作動するはずだった。
だが、停電に加え、非常用発電機の停止も重なり、ECCSが作動しない状態が続いている。隔離時冷却装置が確実に働けば炉心は冷却されるはずだが、東電は緊急事態に備え、電源車による電源復活を急いでいる。
東電は原子力災害対策特措法に基づく「特定事象」を適用、経産省と福島県、地元自治体に通報した。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑬
***
京大原子炉実験所の小出さんからのお知らせです。
-----
皆様
8時の枝野長官の記者会見を聞き、爆発は格納容器と原子炉建屋の間で起き、
格納容器はまだあるとのこと、ちょっとほっとしました。
もし、それが本当なら、爆発は水素爆発です。
そしてその水素は、燃料棒被覆管材料である、ジルコニウムという金属と水と
の反応で生じた水素だと思います。
それが格納容器ベントを開いたことで、原子炉建屋に漏洩し、爆発に至ったと
推測します。
格納容器は放射能の放出を防ぐ最後の砦で、それがまだ形として残っていると
いうことは、せめてもの救いです。
その格納容器の中に、海水を注入するという説明でしたが、どうやって海水を
送るのでしょうか?
そのためにはポンプが動かなければいけませんし、そのためには電源が必要です。
電源が失われたからこそ、事態がここまで悪化してきました。
何故、いきなり海水を送れるようになったのでしょうか?
注水できるポンプの圧力の能力はあります。
原子炉圧力容器内は大変高圧になっており、消防用のポンプ車の吐出圧力では
原子炉圧力容器の中に直接水を送ることはできませんが、格納容器の中であれば
送れると思います。
それでもなお、核の容器の中に水を送る作業はもっと早くやれたはずだと私は
思います。
十分な情報がない中、申し訳ありませんが、正確な判断ができません。
もし、格納容器内を海水で満たすことができるのであれば、もちろん原発は2
度と使えませんが、最悪の破局は免れることが出来ると私は思います。
格納容器内に海水にホウ素を混入させることは必要です。
今直面している危機は、原子炉が溶けてしまうこと、そして一度は停止させた
ウランの核分裂反応が再び始まってしまうかもしれないことの2つです。
原子炉を溶かさないためには水を供給すること、核分裂を再び始まらないよう
にするためには中性子を吸収できる物質を供給しなければいけません。
中性子を吸収する物資がホウ素です。
ですから、ホウ素を混入した海水を格納容器に注入することは有効です。
成功してくれることを願います。
政府の提供する情報は大変不十分です。
爆発前後で正門前での放射線量が、減ったなどということは、格納容器が破壊
を免れたという証明にはなりません。
単位風向きが変わった可能性の方が遥に大きいです。
今後も、あちこちからの情報に常に注意してください。
このメールは失礼ながらたくさんの人たちに一斉に送ります。
事故の対応に追われており、お許しください。
2011/3/12 小出 裕章
福島第一原発(知人からのメール)⑭
「椋川とは関係のない」内容かもしれませんが、椋川も福井県にある原子力発電所から十数キロしか離れていません。 もちろん福島以外の原子力発電所で同じ現象が今すぐ起こるわけではありませんが、「原子力発電所とともに暮らす」ということは、今回の同じリスク を負いながら生活を続ける、ということをやはり私たちは知るべきだと思いました。
以下転送文
http://mainichi.jp/select/science/news/20110313k0000m040065000c.html
東日本大震災の影響で東京電力福島第1原発1号機の原子燃料が溶解し、大量の放射性物質が漏れたことは、経済産業省や東電など電力会社が強調してきた日本 の原発の「安全神話」を崩壊させる事態だ。政府は「温暖化防止対策」などを看板に、国内の発電電力量に対する原発の比率を大幅に高める政策を推進してきた が、今回の事故で原発に対する国民の不信が再燃するのは必至で、国のエネルギー政策は抜本的な見直しを迫られそうだ。
原発は日本の電力 の約3割を賄う「基幹電源」。政府は昨年6月に策定したエネルギー基本計画で14機以上の原発の新増設を掲げ、原発の比率を4割程度に高める計画を掲げて きた。東電は現在17機の原発を保有し、09年度の原発の発電比率は28%だが、19年度には新増設や稼働率の改善などで48%に高める計画を示してい る。
世界では79年の米スリーマイル島原発事故や86年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故後に原発の安全性への不安が広がった。そんな 中、日本が原子力政策を推進し続けて来られたのは日本の電力事業者が「厳しい安全管理をしており、深刻な事故は起こらない」と説明してきたからだ。
91年の関西電力・美浜原発2号機の蒸気発生器細管破断事故や95年の「もんじゅ事故」、99年の茨城県東海村の臨界事故では、原発への不信感が高まった が、原発事業者はいずれのケースでも、部品の施工ミスや設計ミスなど「想定外の事象が原因」と強調。07年の新潟県中越沖地震で東電・柏崎刈羽原発が全機 停止した時も「原因は変圧器の火災。原発の設計構造そのものに問題はない」などと安全神話を守ることに必死だった。
しかし、今回の事故 は、地震後の津波で原子炉冷却用の電源が損傷したもので、原発の安全設計の根幹自身が疑われるもの。「原発は(いくつもの安全装置で原子炉を守る)多重防 護の考え方を徹底している」としてきた東電の説明は破綻したと言える。12日夜に東電本店で会見した小森明生常務が「まずは冷却水の維持に取り組んでい る」と述べただけで、原発の問題点に触れなかった姿は、安全神話を守りたいあまりに地元住民らの不安に十分応えていないように見えた。
福島第1原発は71年に運転を開始した老朽炉で、原子炉圧力容器や建屋に劣化が生じていなかったかなど、東電の原発管理体制が厳しく問われそうだ。95年 の阪神大震災を契機に原発の耐震性が問い直され、国や電力会社は耐震性能を高める措置を取った。しかし、今回のような津波による電源喪失という事態は想定 されず、地震国ニッポンの原発の安全性は根幹から問い直されることになった。
80年代以降の原発への逆風を耐え抜き、政府や電力会社が 原発推進に大きくかじを切ったのは、新興国の急成長でエネルギー需要の急増が見込まれる上、「温室効果ガスを出さない原発は温暖化対策の切り札」(幹部) という名目があるためだ。政府は原発の海外展開をインフラ輸出の中核に据え、ベトナムやトルコへの売り込みも本格化していたが、経産省幹部は「この事故 で、エネルギー政策の抜本的な見直しを求める声が強まるだろう」としている。
東電は当面、火力発電などで代替する考えだが、原油高騰や 温室効果ガス削減の観点から、原油や石炭発電の使用には限界がある。太陽光発電など再生可能エネルギーの本格普及策も緒に就いたばかりで、日本のエネル ギー政策は袋小路に追い込まれる可能性がある。【山本明彦、立山清也】
毎日新聞 2011年3月12日 20時21分(最終更新 3月12日 21時53分)
福島第一原発(知人からのメール)⑫
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑪
「椋川とは関係のない」内容かもしれませんが、椋川も福井県にある原子力発電所から十数キロしか離れていません。 もちろん福島以外の原子力発電所で同じ現象が今すぐ起こるわけではありませんが、「原子力発電所とともに暮らす」ということは、今回の同じリスク を負いながら生活を続ける、ということをやはり私たちは知るべきだと思いました。
以下転送文
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑩
特定非営利活動法人原子力資料情報室
自由報道協会
本日20:00より
福島原発に関する緊急共同記者開催
福島第一、第二原子力発電所の10機の原子力発電所で、いったい何が起こっているのか。今後どんな危険性が迫っているのか。政府・東京電力は、事故状況の詳細について公表せず、「専門家」のコメントも的はずれと感じませんか。
私たちは、原子力発電所の設計を行っていた技術者も交えて、原子力発電所の基本的な仕組みや設計方法から、福島の原発の深刻な状況、今後の安全確保対策等の問題について、詳しくお話させていただきます。
【発言者】
上澤 千尋(原子力資料情報室・原子力安全問題担当)
後藤 政志(柴田 宏行) 東芝・元原子炉格納容器設計者
田中 三彦(日立バブコック・元原子力圧力容器設計者・サイエンスライター)
海渡 雄一(弁護士・浜岡原子力発電所運転差止弁護団)
伴 英幸(原子力資料情報室・共同代表)
【記者会見会場】
原子力資料情報室
http://www.cnic.jp/map.html
★ビデオニュース・ドットコム( http://www.videonews.com/ )のUstream中継で記者会見をご覧いただけます。
【共催】
特定非営利活動法人原子力資料情報室
自由報道協会
【問合せ】
原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/
住所:〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
電話:03-3357-3800 FAX:03-3357-3801
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑨
たった今、爆発が起こったという情報が飛び込んできました!
ただなぜどのように起こった爆発かはまだ分かりません。
多数のけが人がでているようです。
それを踏まえてここ数時間の流れを書きます。
すでにセシウムが測定されたことを書きましたが、同時に、ヨウ素も
測定されたそうです。明らかにコントロールできない核分裂が
進行中であり、その結果できた「死の灰」が大気中に出ているわけです。
一方で、懸念されていた水蒸気による圧力の上昇については、
ひとたび、二つ目のベントを開けることができたことによって下がったと
報道されています。これで今すぐ、水蒸気爆発が起こる可能性は
回避されたとひとたび報道されました。
しかし相変わらず、水位が下がり続けていて、さきほどは90センチ
と言われていたものが、1メートル70センチにまで拡大しています。
また蒸発によって水がなくなっているだけでなく、どこからか漏れている
可能性も指摘されていますが、どうも炉心で起こっていること、全体
的に原発で起こっていることが、把握しきれていないようにも
思われます。
このため、部分的にはすでにスリーマイル島事故と同じことが
起こっているという見解もすでに出ているようです。
ともあれいったん水蒸気が出て、格納容器の破裂が回避された
ことは、死の灰が大気中に出たことを差し引いても、最悪の事態の
回避といえると思いますが、しかし今なお冷却水が下がり続けて
いることで、燃料棒の被覆、それだけでなく、その中に
つまっている燃料ペレット(濃縮ウランをペレットにしたもの)までが
溶け出しているというのは大変深刻です。
このまま冷却が進まず、核分裂の暴走が拡大すれば、炉心は
さらに急激に高温になり、残っている冷却水が一気に高温になって
再び格納容器を破壊する可能性が生じるし、また被覆管を
構成する物質は、液化して水分と反応すると水素を発生させるので、
今度は水素爆発の危険性も生まれます。
そうすると格納容器を破壊して、炉内にある放射能が一気に
飛び出すチェルノブイリ型の事故に発展する可能性ありです。
すくなくともその可能性がまだ止められていないということです。
さて万が一にも、大量の死の灰が外に出てしまった場合、何よりも
避けるべきことは放射性ヨウ素の被曝であることを述べましたが、
このことについて、医師サイドのメーリングリストでも、情報が
流れ出しています。
それによると、放射性ヨウ素の影響は若ければ若いほど甚大であり、
反対に非放射性ヨウ素の服用は40歳以上には必要ないという
ガイドラインが出ています。なのでヨウ素が手に入った場合は
まずは子どもからです。ただし量に注意する必要があります。
その点を詳しく説明した下記情報を、参照して下さい。
http://kokai-gen.org/information/6_015-1-1y.html#
さてここまで書いたときにとんでもない情報が飛び込んできました。
福島第一原発付近で、ドンという爆発音がし、煙があがっているそうです。
まだ詳しいことは分かってないそうですが、何らかの爆発につながった
可能性があります。もの凄く深刻です。
NHKでは、緊急回避をするために、爆破弁というものを使ったのでは
ないか、(原子炉の崩壊ではないだろう)という見解を流していますが。
そうだとしてももの凄く追い詰められた対応だと思います。
私たちは最悪のシナリオをみているのかもしれません・・・・。
本当になんとか、収まることを願うばかりです。
以下、爆発音が響く前のいくつかのニュースです
************
福島第一原発1号機で炉心溶融の可能性
福島第一原発1号機、燃料の溶融が進んでいる可能性
福島第一原発、弁開放し炉心の圧力低下
炉心冷やされていない可能性も 福島第一原発1号機
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑧
Aさん
有効な情報をありがとうございます!
福島原発方面にお知り合いのある方、ぜひこれをお伝え下さい。
伝えようとするため、最悪の場合の対処法をまったく伝えようとしません。それどころか、なぜ屋内避難が必要なのかすら十分に語られて
いません。その点で最悪の場合の対処方法を伝えるのは重要だと
思います。
みなさん。
かなり事態の危険度が増しました。
すでにさきほどから福島第一原発1号機において、冷却水の水位が
下がり、燃料棒の一部が露出してしまったことが報道されていました。
90センチほどです。
ところがこれに続いて、福島原発の敷地内で、セシウムが検出
されたという報道がたった今、なされました。
これは炉心にある燃料棒が溶け出したことを表すものです。
つまり制御出来ない核分裂が怒り出しているということであり、
メルトダウン(炉心溶解)が部分的に始まりだしているという
ことです。
また続いて、燃料棒の被覆管が溶けているという報道も
なされました。この液化した物質は冷却水と反応すると
水素を発生するので、水素爆発の可能性も生じていると
いうこことです。本当にどんどん危機のレベルが上がっています。
(なお(1)でメルトダウンは、炉心を破ることのように書いてしまい
ましたが、あくまで燃料が崩壊し、溶けて固まって、暴走が開始
することです。それは水蒸気爆発などの引き金になることが、
原子炉を突き破って大気中にすべてが出てしまうのは、
メルトダウンのもう一つ先の現象です)
これらの事態に対して、
経済産業省の原子力保安院は「1号機で核燃料の一部が
溶け出たとみている」と発表し、「被覆管の一部も溶けたようだ」
と語っています。
また少し前の情報ですが、圧力を逃がすための弁は二つあり、
その内の一つをあけたところ、あまりに放射線が強く、作業員が
深刻に被曝するために、二つ目の弁がまだあけられず、まだ圧力を
逃がす作業が出来ていないそうです。
つまり炉心の圧力はいまなお高まりつつあり、弁をあけたときに
高い圧力で、放射能を含む水蒸気が出てくることになります。
しかも燃料の一部が溶けているので、セシウムをはじめ
さまざまな放射性物質が出てくる可能性があります。
この他、次のようなニュースが流れています。
7時40分の段階で、第一原発正門前の放射線量は、通常の
73倍。セシウムまで出ている今の状態はどうなのでしょうか・・・。
*****************
福島第1原発・正門付近の放射線量、午前8時前に73倍に激増
東電幹部「燃料が損傷の可能性」 福島第1原発1号機
転送者付記:発信者のUさんは原子力の研究者でも技術者でもなく、在野の個人で主に東南海地震における浜岡原 発の事故予測などについて自分で学習されてきた方です。ですので技術者なら断定しないような予想や予測もときには混じるかもしれませんが、それを差し引い ても私は有意義だと思ってみなさんに転送しています。そのあたりはお含みおきください。本当をいえば、Uさんのやってるようなことをメディアがちゃんとや るべきだと思います。原子力の専門家の解説としては、原子力資料情報室(脱原発を目指すNGO)の記者会見をお勧めします。原子炉設計者などによる見解が 逐次発表されています。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑦
Nさん
汚染が進んだ場合、飲食物が汚染されます。
とくに放射性物質が浮遊しはじめたら、浄水場の場所などにも
よりますが、その地域の水、食物が汚染される可能性が高まり、
摂取は危険になります。
屋内待避している人の元には飲料水や食料を届ける必要が
出てきます。
それらのための措置ではないでしょうか。法律を詳しく調べた
わけではないので、当て推量ですが・・・・。
ただその場合、誰が運ぶのかという問題がでます。
自衛隊には特殊部隊がありはしますが・・・。
またその仕事は拒否することは可能なのでしょうか。
本当にいろいろなことが噴出しているように思えます。
あと福島第一原発1号機は、ついに手動で弁をあけて水蒸気の
放出を始めたようです!これでも世界を震撼させる大事故です。
正門前の放射線量20倍というのはそれ以前の計測値だった
ようです。つまりこれから放射線量はさらに増えます。
報道でも、放射性物質が外に出るときちんと伝えています。
原子炉格納容器を開けるという、およそあってはならないことに
踏み切ったのは、水蒸気爆発を避けるためです。日本崩壊、
世界崩壊を避けるために、周辺の放射能汚染を選択したと
いうことです。確かに今、この状況ではそれ以外に打つ手は
ありません。
ちなみにこの原発のある大熊町では、自衛隊車両での
避難が進められているようです。
今後、自衛隊が放射能の前線に立つことになるのでしょうか。
放射能対策防具が十分に揃っていることを願うばかりですし、
ともあれ、なんとしても、大爆発が阻止されること、また
周辺の人々の迅速な避難、放射能からの防御が進むことを
祈るばかりです。
*********************
福島第一原発1号機、蒸気放出 放射性物質漏出の可能性
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑥
すでに福島第一原発正門付近で、放射線値が上がっているとの
報道を受けて、ここで放射能と放射線について、知っておくべきことを
まとめておきたいと思います。
放射能とは放射線を発する能力のことを指します。これをもった
物質を放射性物質と呼びます。
放射線にはいくつかの種類があります。代表的なものはアルファー
線、ベータ線、ガンマー線、X線、中性子線などです。
それぞれが原子の中の物質により構成されますが、最も粒子が
大きいのがアルファー線、小さいのが中性子線です。
人体への打撃はアルファー線がもっとも高い。エネルギー量が
大きく、電離作用(人体を構成する分子と分子がつながっている
電子をたたいて、分子のつながりを壊してしまうこと)が強いため
です。実体としてはヘリウム原子核と同じで、粒子が大きく、
飛ぶ距離はごくわずかです。数ミリか数センチぐらいでしょうか。
このため紙一枚でもふせぐことができます。
ベーター線は次に打撃力を持った物で、アルファー線ほどでは
ないものの、やはり強い電離作用を持っています。ベータ線の
実体は電子です。これは1センチのプラスチック板でも防ぐことが
できます。
これに対して、レントゲンに使われているのが、X線です。実体は
電磁波です。ガンマー線もほぼ同じ物と考えてよいかと思いますが、
これは遠くまで飛びます。その場合、発生源からの距離にもよりますが、厚いコンクリートでなければ防げません。
中性子線はさらに透過力が強く、なんでも通ってしまいます。
しかしエネルギー量はアルファー線に比べれば格段に小さく、
電離作用もそれだけ小さいです。
放射線を避ける場合に、これら違った放射線があることを知って
おく必要があります。ちなみに放射線計測器といっぱんにいいますが、
これら全てを一つで万能に計れるわけではありません。
いわゆるガイガーカウンターは、事実上X線対策のためのものです。
アルファー線やベータ線も計れはするのですが、それぞれあまり
長い距離を飛ぶわけでないので、発生源に近づけなければ、
感知できないからです。
つまりガイガーカウンターは、アルファー線やベータ線を放射しうる
物質がどれだけ浮遊しているかを計るものではないということです。
中性子線の測定はさらに特殊な装置が必要です。JCO事故では、
中性子線が発生し続けていたのですが、これを測定する機器の到着が
遅れたこともあって、長らく測定できず、救急隊や報道陣が
それと知らずに現場にむかって中性子線をあびてしまっています。
福島第一原発では、モニターが正常作動しておらず、手持ち
のもので測っていると報道にあるため、X線しか検出されて
いない可能性があります。
さて放射線が外に漏れたという場合、実は、原子炉内から放射線が
外に出ている場合と、放射性物質が外にでて、それが放射線を
発生している場合とがあります。
万が一の爆発があった場合も同じですが、この場合の恐ろしさは
大量の放射能(放射性物質)が出ることです。
放射能(放射性物質)はウランの核分裂によって出来た物質です。
ウランの割れ方によりいろいろな物質ができます。その中でも
恐ろしいのが大量に炉心内に作らている放射性ヨウ素です。これは
ベーター線を発する物質の固まりと考えるとわかりやすいです。
大気中に放射性ヨウ素が出た場合、物質として浮遊します。
このとき雨が降ると、水滴に混じって落下してきて人体と接触し、
体内に取り込まれてしまいます。そうするとヨウ素はなぜか人体の
甲状腺などに集まる性質を持っています。あるいは人体がヨウ素を
ここに取り込むようにできているのかもしれません。
そうすると甲状腺に濃縮されたヨウ素から、ものすごい高エネルギーの
アルファー線が、周辺をたたき続けます。このため発生するのが
甲状腺がんで、チェルノブイリではたくさんの人々、とくに子どもが
かかりました。
対処法としては、原発事故直後に、放射性ではないヨウ素をさきに
飲んでしまい、甲状腺を埋めてしまう方法があります。
これに使えるヨウ素剤としては、ヨウ化カリウム剤を一般の薬局で
購入することが出来ます。(ただしほとんど在庫はしてなくて
取り寄せになるでしょう)
このほかにもアルファー線やベーター線を発する物質はたくさんあります。
劣化ウラン弾の粉末もアルファー線を発する物質ですが、ともあれ
アルファー線やベータ線は、放射線として飛んできて、体の中に
入ることは少なく、放射能として運ばれてきて、体内に
取り込まれ、そこで周辺に壊滅的な打撃を与えるものです。
このため、原発事故にあたっては、放射能を体内に取り込まない
ことが大切で、とくに雨にうたれることは絶対に避けるべきです。
場合によっては逃げるよりも屋内にいた方がいいというのは
こうした判断に基づくものです。
それではX線などは怖くないのかというと、そうではなくて別種の
怖さがあると考えた方がよいです。透過力は断然上で、量が
多いと、レントゲンの強いヤツを何度も浴びるのと同じコトになり、
当然このことでも電離作用が生じて、ガンなどが発症する可能性が
生まれます。
このため放射能対策にあっては、物質として飛んでくる放射能と、
放射線として飛んでくるものへの対処の双方が必要になります。
マスコミ報道では放射線と放射能がしばしばごちゃごちゃになり
ますので、とにかく放射能漏れとか放射線漏れが伝えられたときには
可能な限り、発生源から離れることと、同時に雨に注意し、放射能
に触れないように注意することが必要です。
この点で、ある条件下においては、屋内の方がまだまし=被曝量が
少なくなりうるというわけです。
あと全ての放射性物質には半減期というものがあります。
放射線を発する能力が半分になるまでの時間です。
これらが放射能力が弱くなる一つの目安としてありますが、この
時間は、エネルギー量の大きいものほど早い傾向があります。
つまり放射線のエネルギーの大きい物、人体にダメージの大きい
ものほど、たくさんのものを出しているので、それだけ放射能力が
早く失われていくということです。
ちなみにヨウ素の半減期は8日間です。8日たつと能力が半分に
なり、また8日たつとその半分になりますので、時間とともに
脅威が少なくなっていきます。
ちなみにチェルノブイリ事故ではこうした情報を政府が伝えなかった
ため、事故直後に放射線ヨウ素で汚染された牛乳が出回り、
多くの子ども達が飲んでしまったと伝えられています。
この場合は、牧草→牛→人間という経路をたどったということです。
このほか、よく話題にあがるのがセシウムやストロンチウムに
よる土壌汚染ですが、こちらの場合の半減期は30年です。
これらは植物、昆虫、キノコ等々に取り込まれますが、そのたびに
濃縮されてしまいます。
チェルノブイリの周辺の数百キロでは、土壌汚染の上に
汚染されていない土をかぶせる作業が延々と続いています。
100年はかかると言われています・・・・。
このように放射性物質の中には、1日のうちにも半減期に達する
物質もあれば、半減期が何万年超というものもあるものの、ともあれ
安全性は時間とともに高まります。このため逃げることができずに
屋内待避をするなら、屋内の気密性を高め、とくに雨には最大の
注意を払ってサバイバルすることです。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)⑤
「椋川とは関係のない」内容かもしれませんが、椋川も福井県にある原子力発電所から十数キロしか離れていません。 もちろん福島以外の原子力発電所で同じ現象が今すぐ起こるわけではありませんが、「原子力発電所とともに暮らす」ということは、今回の同じリスク を負いながら生活を続ける、ということをやはり私たちは知るべきだと思いました。
以下、転載文
以下、原子力資料情報室というNGOのHPより
第 一原発の正門付近でも上昇.中央制御室では通常の1000倍に上昇しており,避難対象範囲が半径10キロメートルに拡げられた.1号炉と2号炉で燃料棒の 破損が始まっているとみられる.重油タンクが津波で流出したことは報じられているが,配管の破断ないしは,津波による電気系統が損傷した可能性もある.
第二原発でも放射能の漏えいが検出されているため,避難範囲を設定し,半径3キロの範囲での避難が行なわれている.原子炉の非常用注水の電源として使われる,圧力抑制プールの温度が通常30℃(制限値60℃)のところ,100℃まで上昇していると報じられている.
住民の安全のためには,いずれにしても,詳しい状況がもっと公開されなければならない.
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)④
通常の20倍にたちまち拡大しており、避難地域も半径10キロに
拡大していますが、そもそも放射線を測る装置そのものが十分に
作用していないようです。これからすると、どれだけの放射線が
出ているか、実態を十分に掴めていないというのが実情かと
思われます。
またこれと同時に、第二原発でも危機的な状態が進んでいますので、
おそらく今後、第二原発周辺にも避難命令が出るものと思われます。
・・・というか一刻も早く避難勧告をし、人々を逃がすべきです。
ちなみに第二原発は、第一原発から10キロ強、南の海岸に
あります。この付近いったいが激しい津波にさらされたようで、第一
原発より北の南相馬市付近は、海岸線の1800戸が壊滅状態と
自衛隊が発表しています。
原発内では第二原発で死者が出ており、第一原発で2名が
行方不明と発表されていますが、あの狭く、管理が行き届いている
はずの原発敷地内で行方不明とはどういうことでしょう。
内部の把握が十分にできなくなっていることも懸念されます。
もんじゅ事故のときも、東海原発のときも、事態の深刻さは
かなりたってから明らかにされました。JCO事故のときは、放射線が
発生していることを告げないままに救急車が呼ばれました。
同じようなことになっていないか、不安が募ります。
ともあれ周辺の方々は、可能な限り、遠くに逃げた方がよいです。
ちなみに福島第一原発の1号機は1971年の製造。
ゲームでいうと、テーブルテニス・・・すら出たか出てないころ
でしょうね。要するにものすごくローテクです。
その上、設計当初の寿命は40年。それを寿命が来る前に
法改訂で延命してしまって使っているものです。
ローテクの上に老朽化していたものです。
・・・今は批判よりも、状況把握を最優先したいと思いますが、
それにしても、あんなに危ないと言ってきたのにという思いが
つもるのは、僕だけではないと思います。
****************
環境中の放射線測る装置機能せず 福島第一原発
福島第二原発も原子炉容器内の圧力逃がす作業を準備
制御室1千倍の放射線 正門付近は20倍 福島第一原発
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)③
みなさま。残念ながらますます深刻な事態が進行中のようです。
圧力を逃がす作業を行うにあたって、東電は「微量の放射能が出る
だけ」と言っていましたが、現在、制御室内は通常の1000倍の
放射線が発生しており、正門付近でも8倍になっています。
ニュースの中で次のように報じられていることです。
「東京電力は、建屋の弁を開けて外に水蒸気を逃し、圧力を
下げる方針だが、電源系のトラブルで実施できていない。
それまでの半径3キロから10キロにまで拡大した。」
電源系のトラブルで、実施できていない・・・。
つまり圧力を逃がす装置がうまく作動してないということです。
それで避難指示が半径10キロに拡大した・・・。
しかしこれはもっと広い範囲の避難指示を出すべきではないか。
これと同時に、すでに原発内で死者が出ていることが報道されて
います。放射線で亡くなったのではなく、地震直後からクレーン室に
閉じこめられていたためというのですが、それからすると、電源
トラブルにとどまらず、地震で原発内にいろいろなダメージが
発生していると思われます。それで機器がうまく作動しなくなっている。
中で重傷を負っている作業員を助けられなかった状態なのですから。
ちなみにこの方は、耐震工事をされている最中に、地震に遭われた
そうです・・・。
このほか、米軍が急遽、航空機で冷却剤を届けたなどという報道も
ありますが、ともあれ今は、どのような手段を使ってでも、大惨事を
止めることが最優先です。
せめて念を送り続け、ウオッチを続けます。
**********************
海江田経済産業相は12日午前3時過ぎ、経産省内で記者会見し、東京電力が、地震で自動停止した福島第一原子力発電所の格納容器内の圧力が異常上昇したため、放射性物質を含む蒸気を建屋外部に放出し、圧力を下げる措置を行うと発表した。
東日本巨大地震で自動停止した東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の正門前で、放射線量が通常時の約8倍、1号機の中央制御室では、同約1000倍に達していることがわかった。
東京電力は12日午前福島第二原子力発電所1、2、4号機で、原子炉を収納し、原子炉を水で冷やす格納容器の圧力抑制室の温度が水が沸騰する100度を超え、冷却機能が喪失したと発表した。
福島第二原発で作業員1人死亡 第一では2人が不明
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)②
原発の空気放出 見通し立たずhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014616871000.html
3月12日 6時18分東京電力は、福島県にある福島第一原子力発電所1号機について、原子炉が入っている格納容器内の圧力が高 まっているため、容器内の空気を外部に放出する計画ですが、周辺地域で停電が続いているため、放出に向けて装置を動かすのに電気が確保できず、放出する見 通しは立っていません。東京電力は、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみられるとしています。福島県にある福島第一原発1 号機では、地震の影響で、自動で止めた原子炉を安全に冷やすことができず、原子炉が入った格納容器内の圧力が通常より高まっているとして、東京電力は、容 器内の空気を外部に放出する計画です。原子力安全・保安院によりますと、圧力は午前5時すぎまでに最大で通常の2倍の8気圧ほどに高まっています。しか し、周辺地域で停電が続いているため、放出に向けて装置を動かすのに必要な電気が確保できず、装置をすぐに自動で動かすことができないことから、実際に放 出する時間は決まっていません。また原発の運転員がいる「中央制御室」と呼ばれる部屋では、格納容器の圧力が高まっている影響で、放射線の値が通常のおよ そ100倍まで上がっているということです。原子力安全・保安院によりますと、今後、容器内の放射性物質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみ られるということです。
東京電力らが3月11日22:00に行なった2号炉に対する解析に よると,24:50に燃料溶融が起こり,27:20には原子炉格納容器が設計最高圧に達する可能性があり,格納容器全体が破壊する可能性があるため,格納 容器ベント(放射性ガス排出用配管)をつかって,放射性物質を環境中に放出することを検討している.
実際には,1号炉で格納容器内の蒸気圧が通常の400kPaから設計値を超える600kPaにまで高まっており,かなりまとまった量の放射性物質を放出する危険性がある.
東京電力らによる2号炉のシミュレーション:
(実績)14:47 原子炉スクラム(RCIC[原子炉隔離時冷却系]起動)
(実績)20:30 RCIC停止(原子炉への注水昨日喪失)
(実績)22:50 水位計復活(L2:燃料上部より約3.4mの水位)
(予測)22:50 炉心露出
(予測)23:50 燃料被覆管破損
(予測)24:50 燃料熔融
(予測)27:20 原子炉格納容器設計最高圧(527.6kPa)到達
原子炉格納容器ベントにより放射性物質の放出
******
深刻な事態が進んでいるようです。
少し前に、電源車が到着し、電源が回復というニュースも
出たのですが、続いて次のような報道がなされています。
【速報】 東電福島第一原発1号機、炉内の圧力を逃がす作業検討。外部に放射能出る可能性(朝日新聞)
要するに1号機の炉心の圧力が温度が高まっているので、爆発を
ふせぐために、「圧力を逃がす」というのです。そうなると放射能が
大気中に出ます。
・・・現状では爆発をふせぐにはそれしか道がないのかもしれませんが。
NHKでも今、報道していますが、出る放射能は微量といっています。
しかし東海原発の事故をはじめ、これまでの事故で、原発サイドも
政府も、一度も事実を迅速に伝えたことはありません。
とにかく最悪でも、圧力を逃がすだけでおさまることを祈ります・・・。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/
福島第一原発(知人からのメール)①
「椋川とは関係のない」内容かもしれませんが、椋川も福井県にある原子力 発電所から十数キロしか離れていません。 もちろん福島以外の原子力発電所で同じ現象が今すぐ起こるわけではありません が、「原子力発電所とともに暮らす」ということは、今回の同じリスク を負い
まだ被害の全貌は明らかになっていませんが、さきほど宮城県の
海岸(仙台市荒浜若林区荒浜)だけで、200人から300人が溺れて
亡くなっていることが確認されました。
村落ごと、津波に流されてしまった村落も今、確認されているだけで
10を超えているようです。非常にたくさんの人々が行方不明に
なっています。
僕は、医師達1000人以上が参加しているMLに入っていますが、
被災地からそれぞれの状況が発信されるとともに、非被災地で
は災害対策医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)が
組織されて、さまざまな手段で被災地に出発し始めていることが
報告されています。
今、確認されているだけでも、気仙沼市でものすごい大火災、また
千葉県市原市のコンビナートでの大規模な火災の他、各地で火事が
広がっているようです。
これらの中で、最も深刻であり、徹底した注目が必要なのが
福島原発の冷却水の低下問題です。
すでに午後9時過ぎに政府によって、半径3キロ以内の住民への
避難勧告が出されていますが、これは、ものすごく、大変なことです。
現地にいる方がいたら、ぜひ可能な限り遠くに避難してください。
冷却ができない状態が続くとどういうことが起こりうるのか。
原子炉はそもそも連続的な核分裂が起こっている場です。
その際出る熱が冷却水を熱し、それが循環して、二次冷却水を
暖め、それが蒸気を発生させて、タービンを回して発電にいたるのが
原発の仕組みです。
ところがこの冷却ができなくなっている。原発そのものは、すでに
停止してはいますが、燃料棒はまだまだかなりの熱をもっています。
これが冷やされないと、徐々に温度が高くなり、次第に燃料棒の
被覆を溶かして熔解を初めます。そうして燃料が集中すると、
暴走的な核分裂が始まってしまいます。
そうなると、原子炉内はどんどん高温になり、残った冷却水が
一気に蒸気化して、水蒸気爆発が起こる可能性があります。
この場合、原子炉の蓋が開いてしまう可能性が高いです。
そうなると原子炉から水蒸気にのって大量の放射能が大気中に
でます。確実に数百キロが被爆します。これはチェルノブイリで
実際に起こったことです。
また燃料棒の被覆の金属が大量に溶け、これが冷却水と接するなかで
大量の水素が発生し、水素爆発が起こってしまう可能性があります。
この場合は、原子炉の蓋があくだけでなく、中に入っている燃料棒などが
大気中に飛び出す可能性があります。
しかしこれは最悪の事態のレベル1です。さらに、それでも集中した
燃料棒の暴走が止まらなかった場合、原子炉そのものがどろどろに
溶け、原子炉格納容器を破って潜っていきます。これがメルト
ダウンです。これだと、原子炉の中にある放射能のすべてが
大気中に出てしまいます。この状態でさらに水素爆発などが重なると、
もう本当に最悪の状態になります。
今、進行中なのは、こうしたことになりうることもある事態です。
万が一、こうしたことが起こるとどうなるか。想像するのはイヤですが、
とにかく莫大な人々が被爆します。さらに膨大な地域が、人が住めない
地区になります。チェルノブイリでは、半径数百キロが廃村になりました。
メルトダウンにまではいたらずに、炉心が炉内に残ったにも関わらず
です。
そうなると私たちの国には、膨大な数の難民が発生します。さらに
首都圏が麻痺し、経済が崩壊し、ほとんど国家崩壊の状態になります。
さらに連動して日本発の世界大恐慌が勃発するでしょう。
そうなると投機屋がすぐに食料・燃料を押さえてしまうでしょうから、
それらの価格が高騰し、世界的な飢餓が広がる可能性すらあります。
原発一発の事故で世界が大混乱にいたるわけですが、その可能性が
今、福島で進行中です。
できることは、冷却がうまくいくことを祈るのみですが、同時に
万が一のときに、非被災地の側は、発生する難民を受け入れる
準備を始めるべきだと思います。少なくとも僕はそんな気持ちで
情報を調べています。
とにかくこの被災は現段階でも確実に阪神大震災を上回って
います。本当に大変です。それに原発の暴走が加わったら、
第二次世界大戦以来、最悪の状態に私たちの国はおかれるでしょう。
それは他国にも深刻な影響を与えるでしょう。
本当にそうならないことを祈るばかりです。
福島原発の現場がどうなっているかは分かりませんが、事態が
深刻な場合、暴走を食い止めようとしている人々は、ほとんど
特攻隊のような状態で奮闘していることでしょう。
事態が食い止められないとき、真っ先に亡くなるのはこれらの人です。
チェルノブイリではたくさんの消防士が、原子炉の蓋があいた
原発に突入していきましたが、多くが本当に深刻に被爆して
苦しんで、亡くなっていきました。
多くの医師達、医療スタッフ、消防スタッフも、続々と被災地を目指して
おり、その中には、今まさに原発に近づいている人々もいるでしょう。
なんとか冷却が復活して、事態が収まって欲しい。本当に
祈るばかりです。
ともあれ今は情報ウォッチを進めます。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/