2012年4月10日火曜日

がれきの広域処理を考える②

放射性物質や危険物を分別できるのか?

自分が山の仕事をしている頃の話しです。
台風などで大雨が降ると大水が出て水力発電所の取水口が、枯れ葉や枝、ゴミなどで詰まってしまうので、それを除去する仕事に駆り出されて出動することがありました。
台風が去り、水も引くと残るのは取り除いた大量の枯れ葉、枝、ゴミ、空き缶などなど。
この場合、全てが「産業廃棄物」となるので川に戻したりしてはいけません。全量回収です。そこで分別となります。枯れ葉や枝などが99%を占め、1%くらいがプラスチックや空き缶などです。
枯れ葉などの有機物は、堆肥を作る業者に引き取ってもらうのですが、そこにプラスチックや空き缶などがあると、破砕機の故障や、堆肥に不純物が入るなどの原因になるので、かなりしっかりと分別をします。
ボクもエコロジー派なので、他の人よりもかなり熱心に分別をしました。

でも。。。人間は悲しいかな疲れてきます。
だいたい2トンダンプ2杯分くらいの「産業廃棄物」を5,6人の大人が1日かけて分別して、運搬するのですが、最後の方はかなりイヤになります。たった1%(にも満たない)ものを分別するだけで、です。
今回、広域処理するがれきは、放射性物質の測定はもちろん、アスベストや薬品類の危険物は分別したのちに運搬することになっていますが、果たしてそんなことができるのか、、、、
「細野さん、分別作業を3日くらいやってみてから言ってちょうだい」と言いたいです。
まして放射性物質は見えません。しかもホットスポット的に存在するので、それこそ万全を期そうと思えば、全頭検査ならぬ全量検査をしないと、分別の網を意とも簡単にくぐり抜けると考えらるのですが・・・。

それともボクに根気が無いだけですかね・・・・。それなら、それでいいのですが。

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