1年を振り返って
クリスマス寒波も70cmくらいの積雪で収まり、ほっとしています。
天気予報を見ても今年の年末年始は、穏やかに過ごせそうです。
山で仕事をしているときには、大雪になると、クリスマスであろうが、正月であろうが、夜であろうがお構いなしに電話がかかってきて出動。
かんじきを履いても腰まで埋まる新雪の中をかき分け、チェンソーやワイヤーを担いで何十分も急斜面を登って、雪で送電線に倒れかかった木を伐採したものです。椋川で山仕事をするまでは、そんな苦労があるなんて露ほども知りませんでした。でも、こういう話しは電気に限らず、あらゆる所であるんですよね。。。
椋川のような田舎でくらしていると、そういう見えないところがよく見えてきます。というか目の前でそういうことが起こるのでわかりやすい。一粒のお米が収穫されるまでの苦労とか、茅葺きの家の保守にどんなに労力がかかっているかとか。集落の人同士の人間関係なんかも、家同士の歴史を紐解いていくと、謎がわかったりして・・・。
「絆」であったり「感謝」であったり、そういう言葉がキーワードの1年になりましたが、そもそもそういう人同士の「関係」を解体し続けて「便利さ」を追求してきた日本社会。震災や津波がなくとも、超便利社会を追求してきた日本社会のほころびは、あちこちで吹き出していたはずなのに。震災という「国難」に乗じての「絆」の大合唱には、やや嫌悪感を感じてしまいました。
でも、なにはともあれ、家族・地域を含めた人どうしの「関係」を見つめ直す事は、本当に大切だと思います。そしてもっと言えば、現在の人同士の関係だけでなく、「数々の苦労や経験から知恵を編み出してきた人たち(=過去)」と「これから生まれてくる子どもたち(=未来)」との時間を超えた人との関係も、もっと意識していきたいと思っています。
わが家の場合、「子どものため!」と思いながらいろいろな親子体験活動を企画してきて好評続きだったのですが、肝心の我が子たちの気持ちに沿えてなかった・・・ということがわかってきました。他の家の親子の世話ばかりで我が子は放ってしまっていたんですよね(勿論、気にかけていたつもりなんですが・・・)。結局の所、子どもは「自分の親と遊びたい!」んですよね。
だから来年は、我が子と存分に遊びながらできる「親子体験活動」なるものをつくっていこうと思っています。
長々と、いろいろ書きましたが、今年一年おつきあいしてくださったみなさん、ありがとうございました。
みなさん良いお正月をお過ごしくださいませ。
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