2013年4月14日日曜日

茅場の火入れ


茅場の火入れ。「茅場(カヤバ)」とは、その名の通り茅が生えている場所のこと。茅葺き屋根は、20~30年に一度の割合で屋根を葺き替える必要があります。そこで毎年少しずつ茅を刈り取って貯蔵していました。茅場はその茅を刈り取るための大切な場所でした。
椋川では4月中旬に、山に一斉に火を入れて、茅場やホトラ山(ホトラ=草や木の芽を刈り取って牛の餌や田畑の肥料にした。カリボシとも言う)としていました。昭和30年代後半を最後に椋川での山焼きは途絶えています。


今回、火入れをしたのは、ECC学園の裏にある斜面。一時はシカの食害で茅すらも生えない状況になっていたのですが、防獣ネットを張るなどして茅が再び生えてきました。より質の良い茅を採るために、今回火入れをしました。
とはいえ、春の山焼きは飛び火が怖いので、トタンで囲って防火帯をつくり、さらには消火栓から消防ホースを伸ばして万が一に備えました。20m×30mほどの小さな面積でしたが、風向きによっては炎が立ちのぼって、なかなかの迫力でした。

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