2016年3月9日水曜日

恩返し

今日は一人の若者が我が家に泊まっている。
なんでも名古屋から鳥取の境港まで原付で移動しようとしているらしい。
本当はもっと走っているはずなのだが、今朝からの寒さで、低体温になってしまい、今津のガソリンスタンドでヘルプ。そのスタンドで働いている友人から連絡があり、彼を一晩泊めてあげることになった。
聞けば、専門学校に通っていたが、卒業まであと一年ということろでお金が無くなり、1年間休学して仕事をして学費を貯めて、この春から復学するのだそうだ。1年間仕事をした名古屋から、学校のある福岡まで移動する途中なのである。なかなかの苦学生だ。
境港まで320キロ。金曜日の朝までにつけば、境港から福岡まで移動するトラックに原付ごと乗せてもらえるらしい。
それにしてもこの寒い時に320キロを走るのは、かなり危険だ。途中にはきつい峠がいくつも控えている。僕も大学生のときに原付で京都~米子を1往復したが、暖かい季節だったにも関わらず相当に苦しかったのをよく覚えている。
親父が米子に住んでいるので「彼に何かアクシデントが起こったら電話かけるように言っても良いか?」と親父にお願いしたら、すぐに「もちろん!遠慮なく電話するように言ってくれ。夕食一緒に食べてもいいな」と即答。さすが俺のオヤジだ(笑)
それにしても、こうやって人の世話になることは大切だと思う。迷惑をかけている、と言ってしまえば身もふたもないが、他人に親切にしてもらえた経験があるからこそ、他人に親切にできるのだと思う。僕もたくさんの人に迷惑をかけ、そして親切にしてもらってきた。今日はその人たちに少しだけ恩返しができた。

2016年3月2日水曜日

糀のお師匠さんに恩返し

この冬、縁あって糀づくりを始めました。Iターン若者の井上君と試行錯誤を繰り返し、お師匠さんに何度も糀をみて頂いて「お前さんの糀を買わしてもらうわ」と言っていただけるくらいのものはできるようになってきています。
この糀を使って椋川の特産品づくりをしていこうと考えていますが、糀づくりの技術は高島の人にも広く共有したいと思っています。糀づくりの技術自体は特別なものではなく、昔の農家ではそれぞれ行われていたものだからです。「発酵のまち高島」でも昔ながらの手づくりの糀屋さんはとても少なくなってしまいました。「発酵のまち」のすそ野を広げるためにも手づくり糀の技術を役立てたらと思っています。
幸い、お師匠さんもそういう考えに賛同してくださっています。お師匠さんの糀が広がっていって、美味しい糀の料理があちこちで生まれるとお師匠さんに恩返しになるのかなぁ、って思っています。